。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
あたしは戒の襟をぐいと掴んで引き寄せると、間近でこいつを睨んでちょっと笑った。
「ついでに教えてやんよ。
あたしの黄龍先代は―――
あたしが殺した」
戒は可能なだけ目を縦に開いてあたしを凝視してくる。
そういう顔が見たかった―――
嘘
ホントは知られたくなかった―――
一生
誰にも
だけどホントのあたしを知ったら
こいつだって離れていく。
だったら早い方がいいじゃないか。
最初から居なかったって思えるから。