。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。

蠍座!?


食堂でお弁当を食べながら、あたしたちは持ってきた雑誌を開けた。


占いコーナーを覗き込む3人(何故か千里も混ざってやがる)



「あ~あたし今月ラブ運最悪ー」


リコが唇を尖らせた。


「朔羅は、3月25日生まれだから牡羊座だよね?性格は短気で喧嘩っぱやくてせっかち…?
う~ん、これ外れてない?」


いやいや、めっちゃその通りデス。


リコの隣であたしの本性を知ってる千里が苦笑いをしてる。





「今月のラブ運は、獅子座BOYと相性◎!同じ環境で、同じ目的を持つと自然に距離が縮まるよ☆だって」


獅子座……っていやぁ叔父貴じゃねぇか。


相性◎って!キャ~~~


「獅子座って俺ジャン!!」


千里が身を乗り出した。


その言葉を聞いて、一気にテンションが落ちた。


お前と一緒かよ。


「え~千里獅子座?そんな感じしないよ」


リコがパックのイチゴミルクを飲みながら、千里をちらっと見た。


「何だよ、そんな感じしないって」


「だってここに書いてある。獅子座=ライオン。百獣の王ということで、威厳が高く堂々としていて、器が大きいって。あんたはないわ」


「何だって?」


千里はムキっと怒ってる。


威厳が高く堂々としてて、器がでかい……叔父貴そのものだ。







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