。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
過去!?
雪斗は叔父貴の4歳年下で、生きてりゃ24だ。
叔父貴とはちょっと種類の異なる…まぁそれでもイケメンだったことには変わりない。
頭が切れて、喧嘩が強くてかっこよくて―――あたしにはいつも優しかった。
三年前の当時、あたしは13。雪斗は21。叔父貴は25だった。
歳の離れた叔父たちと、まるで娘のように接してくれるその兄弟をあたしは随分慕っていた。
中学に入ったばかりのあたしは、出来立ての制服を二人の前で披露していた。
『似合うよ、朔羅。可愛いな』
叔父貴はそう言ってあたしの頭を撫でてくれた。
くすぐったそうにあたしはちょっと笑った。
『雪斗は?何も言ってくれないの?』
『……え?……あぁ。見惚れてた』
『はぁ!?何言ってんの?夕食に変なもん食った?』
『食ってねぇよ』
無愛想に答えた雪斗の端正な横顔が、いつもよりちょっと影がかって見えたけど、あたしは深く考えないようにした。
そうして夜を迎え―――
当時は二人ともあの龍崎家に住んでいたから当然三人同じ屋根の下で休むことになっていたが……
夜中になってあたしは人の気配を感じて目を覚ました。
目の前に
雪斗の顔があった。