。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
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「雪斗は琢磨の叔父貴と並んで、歴代黄龍の中で最強と謳われた男だった。
兄弟二人が揃うと、無敵だったよ」
今でも覚えている。
雪斗の戦う姿は―――天を駆けめぐる一匹の美しい龍。
叔父貴の戦う姿は―――優雅に尾を振りまいてその戦いを見守る気高い龍。
二つの龍はあの夜―――永遠に決別した。
そして永遠に…………一つになることはない。
仲の良い兄弟だった。
雪斗はいつも叔父貴の背を追いかけて、そして追い越したいと思っていたに違いない。
叔父貴も血を分けた弟を随分と可愛がっていた。
その仲を引き裂いたのはあたし。
ホントはあたしが死ねば良かったのかもしれない………
話をし終えてあたしは戒を改めて真正面から見た。
どう?
あたしの過去を知って、あんたはそれでもあたしを嫁にしたいと思う?
思わないでしょう―――…………?
こんな汚れたあたしなんて
あんたには必要ない―――