。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
でも―――
叔父貴はライオンではなく……龍―――だ。
片割れを無くしたつがいの龍。
気高き孤高の龍。
天からいつも地の片割れを探している。
「あ!待って牡羊座まだ続きがあるよ~」
リコの声にあたしははっと我に返った。
「何々?恋そのものは順調ですが、思わぬハプニングが。蠍座BOYの登場に翻弄されるかも…って書いてある」
蠍座?
蠍座の男なんてうちの組にいたっけかな?
サスケ、タイチ、キョウスケ……
あたしは舎弟たちの顔を思い浮かべた。この3人は、確か蠍座だったけど、あたしを翻弄する男には思えない。
特にキョウスケはいつも無表情で無口。いっつも無気力そうにしているし、空気みたいに存在感があんまりない。
「蠍座ってどんな性格してるの?」
あたしは聞いてみた。
「えっとね~、あまり喋らずミステリアスな人だって。謎大き人間ってことじゃない?」
謎多き、ミステリアスな男……ねぇ