。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。

――――……


リーンゴーン…


遠くで鐘を鳴らす音がする。


周りは真っ白な壁で、遠くを見やると白い光がきらきらと輝いている。


「朔羅。結婚しよう」


へ?


あたしは顔を上げた。


目の前では真っ白のタキシードを着た






叔父貴が微笑んでいた。




「え!?叔父貴どうしちゃったの!!?結婚て!!」


「俺とじゃ嫌か?」


叔父貴が真剣な表情をしてずいと端正な顔を寄せてきた。


ち…近!!


ドキドキしてあたしはおずおずと顔を上げた。


「い…いや、とかじゃないけど…」


ってか!!この状況なに!!?


あたしプロポーズされてるのに、ここは教会!??



で…でも!!


深く考えてる場合じゃない!!!このチャンスを逃したら、叔父貴とは結婚できないかもしれない!



グッバイ、あたしの片思い♪



「Yes!☆結婚します♪」


あたしは目の前の叔父貴に二つ返事でOKした。


叔父貴との結婚は夢だったんだ!


あ…もしかしてこれは夢?


だとしても何ておいしい夢♪





「誓いのキスを」




いつの間にか現れた神父さんがあたしと叔父貴とを見比べて手を上げた。


「朔羅」


「叔父貴……」


見詰め合って顔を近づける。







ん~~~…







「ちょっと待った!!!!」










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