。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
顔を上げると、すぐ近くに戒の顔があった。
呆れたように目を細めている。
ってか!近い!!
あたしこいつのアップってそんな見慣れてないんだから、寝起きにこれは心臓に悪いよ~~~!!
ん??
ちょっと待て……
何でこいつの顔がこんなに近くにあるんだ!?
状況を把握する為に目だけを動かして、あたしは辺りを見わたした。
白い天井に、白いベッドカバー。
目の前には戒の白いシャツ。
しかも!!第二ボタンまで外されていて、きれいなラインの鎖骨から筋肉質な胸元が見えている!!!
ギャ!!!
慌てて飛び起きようとしたけど、戒の腕があたしの背中に絡まって、上手くは起き上がれなかった。
もう片っぽの腕があたしの頭の下で僅かに動いて、あたしはまたもビクリっとしてしまった。
う……腕まくら―――!!?
な、何で!!?