。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。


不自然じゃない時間に二人して、さりげなく家に帰ると、組のもんは今日さぼったことをちっとも疑ってない様子だった。


それどころか、


「「「お嬢!可愛いっす!!お姫さまみたいですよ!!!」」」


なんてあちこちで言われた。


それは素直に嬉しい。


照れながらもあたしは上機嫌で台所に立った。


戒は着替えてから手伝いに来ると言って一旦部屋に帰って行った。


今日はあいつの好きなカレーか…それともキムチ炒飯にしようかな♪なんて考えてると、


「お、お嬢!大変ですっ!!!」


とマサが只ならぬ気迫で台所に入ってきた。


ただでさえ、怖えぇ顔を更に怖くしてどーする。


「何だよ。今度はどーした?」


「それが…」


マサにしてはめずらしく、目を開いて驚きの表情を浮かべていた。





「ここにお嬢のお友達が見えてるんですよ!!



川上さんて言う女の子と、一ノ瀬の倅です」





え―――?




リコと千里がー――!!!!






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