。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。

婚約者!?


あたしと戒が並んで座り、その向かい側にリコと千里が。


昨日のファミレスと同じフォーメーションが成立した。


「んで?何から聞きたいの?」


戒が身を乗り出してリコをちょっと覗き込んだ。


リコがほんのちょっと顔を赤らめて、身を後ろに引く。


「お前!その女好きの性格どうにかしろ!!」


シャツの襟首を掴んで無理やり引き戻すと、リコが呆気に取られたようにあたしと戒の間で視線をいったりきたりさせていた。


がるるるる


隣で今にも千里が歯をむき出して、飛び掛ってきそうな勢いだ。


リコはちょっと顎を引いて、


「やっぱり龍崎くんて朔羅と一緒に住んでたんだね」


と探るように戒を見た。


「やっぱり…って、リコ気づいてたの?」


「う~ん…そうなのかな…って程度。確信はなかったけどね」


そう…だったんだぁ。必死に隠してるつもりだったけど…


「でもそれって同じ名字なのと何か関係があることなの?前朔羅言ってたよね。いとこができたって。それ龍崎くんのことでしょ?」


う゛!リコ鋭い!!


でも、そこまで知ってるんならもう隠し立てできねえか。


戒をちらりと見るとこいつも同じこと考えているのだろう。小さく頷いた。


意を決してあたしは口を開いた。






< 394 / 558 >

この作品をシェア

pagetop