。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。

「ち、ちょっと千里、落ち着いて」


あたしはあたふたと千里を宥めた。


戒とリコは気の毒そうに千里を見ている。


「てか!何でお前らそんなに落ち着いてるんだよ!!」


「だって、千里は朔羅のこと好きって、あたし前言ったじゃん」


リコが呆れたように頬杖をついた。


「え?そーだっけ…?聞いたような、聞いてないような…っで!でもあれは冗談じゃないの?」


「そんな変な冗談言うわけないでしょ?」


「か、戒!おめぇも知ってたんか!!?」


戒は悪意のない笑顔を浮かべてにっこり微笑むと、


「お前に対する態度でバレバレ♪気づいてないのお前だけじゃね?」


そ……


そんなぁあああああ!



ど、どうしよ!あたし!!


戒に告られたのだってつい昨日の出来事だし、今日は千里!!


あたしって今モテ期!!!?


人にはモテ期が必ず到来するって言ってたけど―――


そんなのあたしには無縁だと思ってた。


でもあるんだな。





だけど、このタイミングで―――!!!?





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