。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「「はぁああ!?」」
あたしと戒が揃って大声を上げた。
登校途中だった周りの生徒が、何事かこちらを注目してあたしたちは慌てて口を噤んだ。
いやいやいや…
何この展開??ついてけないよ。
「どうか!!お願いしますよ!」
キモ金髪野郎が両手を合わせて拝む仕草をする。
「舎弟って…ありえないし…」
あたしはキモ金髪野郎を無視して歩き出そうとした。
すると戒があたしの腕を掴んであたしを振り向かせた。
「待てよ。こいつ考えようによっちゃなかなか使えるかもよ?」そう言ってにやりと不敵な笑みを漏らす。
「別に、使えなくてもいいよ。とりあえず関わりたくない」
「関わりたくなくても、こいつは俺たちの正体知っちゃってるんだぜ?」
そーだった…
あたしは額に手をやると、キモ金髪野郎を睨み上げた。
「おい、キモ金髪野郎!てめぇ、あたしたちの正体バラしたら、お前の体がバラされると覚悟しな!それでいいんなら舎弟でも何でも好きにするがいい」
「ほ、ホントですか!?ありがとうございます!!姐さんっ!!」
「だぁから!!姐さんって呼ぶな!!
それから今後一切リコと千里に近づくんじゃねぇ!約束しなっ」
「はい!」
ピシっと敬礼すると、キモ金髪野郎はあたしの脇に回ってきて、
「お荷物お持ちいたしましょうか」
とへらへら笑ってきた。
次から次へと―――
なんっでこうゆう展開になるのーーー!!!