。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「じゃかしい!!ごちゃごちゃやかましいわ」
俺の地声で、騒ぎ立てていた周りの人間がしんとなる。
俺はぐるりと周りを一瞥すると、
「俺がこいつを好きで、こいつは俺を好きで居てくれる。
そんな二人が付き合うて、何が悪いってんや!!
大体川上のことを出すなんて卑怯やぞ。お前らがオノレの気持ちをぶちまけられへんからってあいつをネタにあげんな!!」
まぁこいつが俺のこと好きなのかは怪しいけどな…
機嫌が悪いのは確かだったけど(関西弁が出ちまったし)、本気で怒鳴ってはいない。
だけど、俺の地声はどうやら人をビビらせるのに充分だったらしい。
周りが一気にしんと静まり返った。
「え…龍崎くん…関西弁……?」
「龍崎が…キレた…でも何で関西弁?」
顔を青くして一歩後ずさる者もいる。
「戒……」不安そうに朔羅が見上げてきた。
正体バラしてもいいの?と目がそう語っている。
別に隠してたつもりはないし…
ってか、こんなんバレてもいいし。
「俺はお前を護るためだったら何でもする」
俺は朔羅の手をぎゅっと握った。