。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
*リコSide*
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「朔羅の前で、気の多い女を演じるの疲れた?」
龍崎くんの言葉であたしは顔を上げた。
どうして……それを……?
あたしってどうしてそうなのかな?
うまく切り替えられないの。
「何言ってんの~」って軽くあしらえられればいいのに。
でも
龍崎くんにはきっと隠し立てできないだろうな。
どんなに上手く立ち回っても、この人の淡い透き通った瞳の前ではあたしは全部さらけ出してるも同然。
勘が良い?頭が良い?
もちろんその要素は大前提なんだけど、それ以前にこの人は人の心を読む読心術みたいなものを備えている気がした。
そんなものあるはずないのに。
あたしは諦めた。
龍崎くんには何を言っても無駄。
それなら認めちゃった方が楽。
それに龍崎くんの言う通り、好きでも何でもない男子を好きな振り
正直疲れちゃった。
「……別に…朔羅を友達以上に見てるわけじゃないよ。ただ大切なの」