。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
リュウザキ サクラ……
って読むんだよね。この名前…
何か…可愛いのに、名前はどこか古風…って言うか、ちょっと変わった当て字だな。
「ねぇねぇ君、東中の龍崎さんだろ?俺は南中だったんだ♪」
一人の男子が龍崎さんに喋りかけている。
「へぇそうなの。宜しく…」
龍崎さんは律儀に返事を返していた。
声も可愛い……
お人形みたい。
でも、ちょっと迷惑そう……?
話しかけられるの、苦手なのかな?
それとも男子が苦手?
「朔羅~♪良かった俺ら同じクラスだったな☆」
と、また男子が声を掛けてる。
髪をつんつん立たせてる、元気がいい男の子だ。
朔羅って名前で呼んだから仲がいいのかな?
「千里!良かった!!千里も同じクラスで」
龍崎さんはほっとしたように胸を撫で下ろしてた。
随分親しげだな……同中の友達?それとも付き合ってるの??
いいな~…あたし男子と話すのちょっと苦手だから、あんな風に親しげに会話できて羨ましいかも。
そんなことを考えながら彼女たちを見ていたら、ふいに龍崎さんとばっちり目が合ってしまった。