。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「うん♪宜しくリコ☆あたしたちいい友達になれる気がする!」
にぱっと人懐っこい笑顔で言われ、あたしの心がほんわかと温かくなったのを今でも覚えている。
「あたしも!朔羅とだったら親友になれる気がする!!」
――――
「それがあたしたちの出会いってわけ」
腕を組んであたしの話を聞いていた龍崎くんが、面白そうに口元を歪め、肩を震わせている。
「てやんでぃって…」
プッと吹き出しながら、
「どこの江戸っ子だよ!」
とゲラゲラ笑いだした。
突っ込むとこそこ!?
「まぁあれにはあたしもびっくりさせられたけど、朔羅って見た目儚げな美少女なのに、どこか粗野な部分があって、不思議な子だなぁって常々思ってた…」
ふぅとあたしは息をつくと、軽く肩をすくめる。
「まさかヤクザの娘だったとはね~。でもこれで納得だよ」
あたしの隣でククッとまだ龍崎くんは笑っている。
いつまで笑ってんのよ。
「でも…あいつらしいな」
龍崎くんが笑いの中に、慈愛に満ちた優しげな瞳でどこか遠くを見るように言った。