。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
あいつらしい……
龍崎くんは、ホントの朔羅をいっぱい知ってる。
いいとこも悪いとこも…
あたしだって一年半一緒に居たから、分かるけど……
でもちょっと嫉妬。
「あいつはそうゆう奴だよ。曲がったことが大嫌いで、いつもまっすぐ」
「……うん。それに、いつもあたしを守ってくれる」
そう…いつだって朔羅はあたしを守ってくれた。
暗い夜道で、強姦魔に襲われそうになったときも、進藤センパイたちに連れて行かれたときも。
それだけじゃない。
今までいっぱい。
本当にいっぱい助けてくれた。
「あいつもさ。川上のことすっげー好きなんだ。俺が気持ち伝えたときも、あいつは自分の気持ちよりもお前の気持ちを優先させたぐらい。川上のこと大事に思ってる」
「……うん」
「家でも川上のことばっか話してるよ」
「うん」それはあたしも同じ。
「だけど本当のこと知ったらお前が離れていっちまう、っていっつも悩んでた」
……うん。
最後の返事は言葉にならなかった。