。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
キモ金髪野郎はあたしを見るとびっくりしたように目を丸めた。
「うわ!姐さん…どーしたんですか?何か数日見ないうちに痩せた?って言うかやつれた??」
「深くは聞くな。で?何か用か?」
「あ~そうそう。これ、去年の追試の試験問題です。何か参考になれば…と」
そう言ってキモ金髪野郎はあたしにプリントを数枚寄越してきた。
「え!マジで!!うわっ!サンキュ~♪」
キモ金髪野郎…キモイだけじゃなかったんだな。
ありがとよ。
「ところで戒の兄貴は?」
「知らねぇよ。さっきまでその辺に居たけど」
「そっかー。いつも一緒に居るイメージあったから」
「あたしらをセットにすんなよな。あいつだって用ぐらいあんだろ?」
あたしはそう流しながら、プリントをぺらぺら。
キモ金髪野郎の持ってきてくれた問題用紙は、全教科あった。
やった☆今日からこれを勉強しよ♪
「あれ?進藤じゃん。何でお前ここに居るの?」
ふいに戒の声が聞こえて、あたしとキモ金髪野郎は廊下の方を見た。