。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
反則!?
さすがに一週間も特訓すりゃ、バカなあたしでもちょっとは成果が見えてくる。
「これは、こうでしょ?んで、この公式を当てはめれば…」
シャーペンで数字を書いていく様を戒は目を細めて見守ってくれていた。
「正解。やればできるじゃん」
にっこり笑うと、頭を撫で撫で。
うわっ!これ、結構いいカモ……
「って言うか…今日はキョウスケ先生は居ないんですね?」
「あ~…アイツ今日ゼミの飲み会があるとか言ってたから」
「へ~飲み会…」
ってアイツまだ未成年じゃねぇの!!?
しかも、明日はとうとう追試の日だってのに、あたし放っぽって飲み会?
いいご身分だぜ…
てか、追試受けるような点を取るあたしが何もかも悪いんだけどネ…
トホホ
「戒もありがとな♪お前のお陰で何とかイケる気がする♪」
ご機嫌に言うと、戒は目の前でちょっと苦しそうに眉を寄せた。
へ……何……?
あたし、何かまずいこと言った??