。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。

――――

騒がしい食事が終わると、後片付けだ。


食べたあとの後片付けは当番制で、今日はあたしとタクの番だったけど……


「みんなご飯食べるの早いね」


何故かあたしの隣で一緒に食器を洗ってるのは


メガネだった。


「何故お前がここにいる?」


カチャカチャという食器の重なる小気味よい音に混じってあたしの低い声が響いた。


「何でって、居候だもん。これぐらい手伝うよ」


とにこにこ。


どうやらタクに当番を代わってもらったらしい。


「朔羅さんってお料理上手だね」


皿を洗いながら、メガネが言った。


メガネはあたしと同様制服を着替えていない。上着だけ脱いで、長袖のシャツを腕まくりしている。


細いけどキレイな筋肉がついた腕に、太い血管の線が浮き出ていた。


ゴクリ……


って、あたしゃエロ親父か!って思わず突っ込みたくなる。


だって…


男のこうゆう腕って何か惹かれる。



「……ん、朔羅さん」


呼ばれてあたしははっとなった。


「あのぅ、僕洗い方だめだった?」


ちょっと心配そうに眉根を寄せるメガネ。



「い、いやっ」


あたしは慌てて首を振った。


腕に目が釘付けだった―――なんて言えねぇ。









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