。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「お嬢さん!あなたはここ何年かここに来ていませんでしたが、その間風邪など召されたことは!?」
ドクターが勢い込んだ。
「い、いいえ。ここ五年ほどは……」
「素晴らしい!!あなたの体を是非調べさせていただきたい!!」
ドクターがずいと迫ってきた。
ギャー!!近寄るなっ!このっ
「「変態医者」」
戒とキョウスケの声が重なって、ドクター鴇田はぐいと後ろに引き剥がされた。
「変態とは失礼な…」
心外そうにドクター鴇田はメガネを直す。
う~~~ん…鴇田よりは喋りやすいけど、やっぱ変人だな……
「で、実際のところ何が原因なんです?」
あたしはキョウスケの背中に隠れて、おずおずと聞いた。
ドクター鴇田は顔色を変えずに無表情に、
「過度のストレスです」とさらりと答えた。