。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「ああ…そうだな」頷いて、あたしは伸びている男を睨み下ろした。
敵か味方か!?
あいつは何を企んでるのかさっぱり読めねぇ。
「とりあえず、ここを脱出しましょう」
「ああ、そうだな。響輔、これ調べておいてくれ」
戒は男から奪った注射器をキョウスケに手渡した。
「了解」キョウスケも素直に受け取っている。
「調べるって、どうやって?」
「大学の研究室で調べます」
「研究室…へぇ、お前学部何だっけ?薬学部??」
「いいえ。医学部です」
サラリと言ってのけたキョウスケに、またもあたしは仰天!!
医学部!!しかも東大だろ!?
だからか。
だから、戒が急性胃炎だと見抜いたのか!
な、納得~~~!!
で、でも!!!
こいつは……知れば知るほど分かんねぇ奴!!!