。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「俺もここに残る」
戒は座ったまま、叔父貴を睨み上げた。
けど……
「何言うてるの。あんたもあてが連れてくに決まってるやろ!」
姐さんは無理やり戒を立たすと、首根っこを掴んだ。
「離せや!俺は朔羅と居る!!」
「お黙り!!つべこべ抜かすと、あんたも大阪湾直行やで!!大人しくしぃ」
姐さんに怒鳴られ、ずるずると引きづられるように戒が連れて行かれる。
「か、戒~~~」
あたしは思わずその姿を追った。
だけど、
「お前はこっちだ!」と叔父貴に腕を引っ張られ、あたしは叔父貴の厚い胸元に引き寄せられた。
「朔羅ーーー!!」
戒の声が扉の向こう側へ消えていく。
「戒ーーー!!!」
ロミオとジュリエットみたいにあたしたちは二人の親(がわり?)によって引き離された。
ど、どーしてこうなるの!!!!