。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「お前に会ったら最初に言おうって決めてたことがあるんだ」
あたしは戒を抱きしめたまま、こいつを見上げた。
叔父貴より華奢な体だけど、きれいな筋肉のついた引き締まった体。
あったかくて、心地いい。
「へぇ。なんだろ。いいことか?」
戒がその柔らかい顔に笑みを浮かべる。
それはメガネの柔らかい微笑みでもあり、虎間の不敵な笑みでもあり―――
龍崎 戒の
こぼれるような少年の笑顔。
あたしは戒の笑顔が好き。戒の強さが好き。戒のまっすぐなところが好き。
あたしは―――
「あたし戒が好き。
あんたのお嫁さんにして―――」
あたしは背伸びをすると、
戒にキスをした。
「プロポーズは俺からするって決めてたのにな」
ちょっと笑い声を上げて戒があたしを抱きしめる。
「やっぱお前すっげぇいい女」
戒のキスが降りてきて、あたしたちは桜の前で抱き合った―――
大好きだよ
戒
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