。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「朔羅さんも好きなんでしょ?琢磨さんのことを」
あたしは鼻を押さえたまま、目だけを上に上げた。
何でこいつにあたしの気持ちが分かったんだろう。
「分かるよ。だって朔羅さん気持ちだだ漏れなんだもん。気づいてないのは琢磨さんだけだよ」
またもあたしの考えを読み取ったメガネが先回りして答えた。
ちょっと不敵に笑うと、小さくウインクする。
くっそぅ、敵ながら様になってやがるじゃねぇか。
「僕たちライバル同士だね」
ライバル……ってことになるのか?
メガネはさっと立ち上がると、「おやすみ」と微笑みを残してすたすたと廊下の奥に消えた。
ライバル……
ちょっと待て―――!!!