。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「……よ」
俺の言葉が聞こえなかったらしい。わざとらしく耳に手を当てると、笑いながら聞いてきた。
「は?聞こえね~よ」
ケラケラと下品な笑い声が廊下に響いた。
ここ、結構声響くな。
俺様の美声が誰かに聞かれなきゃいいんだけど。
「失せろって言ってるんだよ。このバカ共が」
俺は男共を一瞥すると、思った以上の反応を見せてくれた。
男共は顔色をさーっと変えて、回れ右して走り去っていく。
チッ
「口ほどでもねー奴ら」
つまんねぇな、とぼやいて俺は保健室の扉を開けた。