。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
白で統一された棚やカーテン。
消毒液の匂い。
保健室ってのは、どこでも似たような風景なんだな。
美人の保健医でもいりゃ通う気にもなるけど、ここの保健医はむさっくるしいおっさんだった。
当分、保健室のお世話にはなりたくねぇ。
「朔羅さん?」
よそ行きの声で、俺は彼女に呼びかけた。
返事がない。
部屋の半分はベッドスペースになっていて、白いカーテンがかかっている。
寝てんのかな。
「朔羅さん……」
俺は無遠慮にカーテンを開けた。
そしてちょっとだけ息を呑んだ。