。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
サクラ
そんな風に名前を呼ばないで。
あたしは桜が大嫌い。
この日、叔父貴は片割れの龍を失い
あたしは
罪と言う名の錘を背負った。
過去は清算されることなく、いつまでも黒い事実としてあたしの胸に刻まれてる。
“黄龍”を手に入れるには、あまりにも大きな代償だった。
あたしは視線を桜の根元に目を戻した。
下を向くと涙が止まらなさそうだったけど、上を向くことはできなかった。
視線を戻してあたしは目を開いた。
メガネ―――
いや、龍崎 戒がその場に微笑みながら横たわっていたから―――