。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「桜……触ってもいい?」
「いいよ」叔父貴はそのまま桜の木に近づく。
「あ…、あのさ……抱っこされるのは嬉しいんだけど、あたしもうガキじゃねんだから、一人で行けるよ?」
クスッ
叔父貴は意味深に笑う。
な、何だよ……
「そりゃあたしは、叔父貴にとっていつまでもガキだけど、あたしだって…」
女なんだから。
そう続けたくても言葉は出てこなかった。
叔父貴は桜の木の下に行く足をふいと止めると、くるりと方向転換した。
きっちりベッドメイクされた大きなキングサイズのベッドにあたしをそっと降ろす。
上質なシーツの感触が手に気持ちよく吸い付く。
叔父貴はそのまま、あたしに覆いかぶさるように手をついた。
叔父貴の高い身長に、あたしなんてすっぽり隠れてしまう。
切れ長の瞳を和らげて、叔父貴はふっと微笑んだ。
ドキリ……としてしまう。
「ガキだと思ってる女を、ベッドには上げない」