。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
え―――……それって…
叔父貴は前かがみになると、そっとあたしの額に口付けを落とした。
柔らかい優しい口付け。
「ガキだと思ってる女にキスなんてしない」
叔父貴の低い声が、あたしのうなじをぞくぞくっと逆撫でしていくようだ。
まるで痺れたように、体も表情も言うことを聞かない。
「お、おでこはキスの内に入らない…」
かろうじて言えた言葉だった。
だけど―――
しまったぁ――――!!これじゃチューをせがんでるみてぇじゃねぇか!!
「や!忘れてくれっ。今のは」
あたしは慌てて顔を逸らすと、両手を前にかざした。
クスクス
またも叔父貴がからかうように小さく笑う。
「な、何だよ。やっぱガキ扱いじゃん」
あたしは今度は本気でむくれた。
あーあ…
ちょっとでも期待したあたしがバカだった。
あたしはごろりとベッドに倒れた。
近くにあった枕を手繰り寄せると、それに顔を埋める。
あたし……
きっと今酷い顔してる。
きっと耳まで真っ赤だ。
だけど、いつまでたっても女扱いしてくれない叔父貴に焦れてるところもあって…。
とにかくこんなんじゃ、叔父貴に顔向けできねぇ。
なんて考えてると、
ギシっとベッドが軋む音がした。