いじめ-マケナイ-
ずるい人
ある日。
私と萌は椅子に向かいあって話しをしていた。
今…雅と萌はケンカをしている。
雅は、気にいらない子をとことんいじめる子だってことは、同じ小学校の子はみんな知ってる。
だから萌を心配していた。
萌と楽しく会話をしていると…雅が私に近づいてきた。
そして、私の耳に口を近づけた。
「萌って、ひどいんやで。
私がごめんって書いた手紙、目の前で破って捨てたんやで。
ひどいと思わん?」
そう言って、雅は私に同意を求める。
目の前には、萌がいて、萌も自分のことを言われてるって気づいているようだった。
「なぁ、思わんの?」
雅は少し私を睨みつけながら強い口調でそう言ってきた。