いじめ-マケナイ-
休み時間。
「なんでさよならをまたねって思わんかなぁ~」
そう後ろの席から、聞こえるように言ってくる未音ちゃんたち。
隣にいた萌は、私のそばを離れないでいくくれた。
未音ちゃんたちには、関係のないことやろ…なんで割り込んでくるん?
そう思いながら、私はただ黙って…その時間を耐え抜いた。
「…大丈夫…?」
心配そうに聞いてくる萌。
「うん…」
萌がいてくれるから…。
「私も、未音ちゃんたちに悪口言われてんの…」
「うん…嫌やんな…」
「うん、でもあと少しでもう1年も終わるやん!」
「うん…!
そうやな」
あと少し…でも私たちにとってはすごく長い時間だった。