唇にキスを、首筋に口づけを




「きゃあああっ・・・!」


私の目に映し出された光景に自分の目をこする。





・・・なに、何なの!?



幻覚!?!?




ちょっと待ってよ・・・!




いくらなんでも酷い!




自分の足が、溶け出してる・・・?




「や、や、いや、



た、助けて・・・そ、爽哉・・・!!」




私は助けを呼ぶ。



そしてすぐにはっとした。




あ・・・。




私はまた、爽哉を呼んでしまったのか、と。





いつまでたっても、弱い私・・・。



そう思って脱力した。




すると、




「あ、れ・・・?」




足が元どおりになっていた。





「・・・?」




やっぱりさっきのは幻覚だったの・・・?




そうおもっていると、ガチャリ、



ドアノブを捻る音がした。




・・・!?



私はぐっと自分に力をいれて構えた。




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