唇にキスを、首筋に口づけを
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ゆりなへ
ゆりな、この手紙を読んでるってことは、俺はもう死んだってことなんだよな。
俺は今高校1年生だ。
俺は狩人になるって決めたから、もし自分の身に何が起こるかわからないのでこうやって、手紙を綴ることにしたんだ。
ゆりなを俺の命に変えてでも、守っていく、そう俺は父さんや母さんが亡くなったときから、その決意があった。
それで、死んでしまっている、ってことはこれから先はゆりなを守れない。
本当に不甲斐ない俺でごめん。
俺、ゆりなは絶対狩り出て欲しくない。
多分俺とゆりなはペアになるんだろうけど、絶対に狩りに出させない。
てか出るな。
今これから特に。俺が守れないから。
話は変わるんだけど、学校ではいつも、
小学校の時も中学のときも、今も(高校)ゆりなはいろんな意味で危なっかしいよな。
ゆりなはすごい魅力的な女だから、色んな男が寄って来て。
俺がその男達を払ってること気づいてんのかな?
ゆりな鈍感だから気づいてねぇか。
きっとまぁゆりなはここで「結界師になるために恋沙汰とかいらないから爽哉は払ってるんだよね!」とか思うんだろうな笑
けど、違うから。
俺が、
ゆりなのこと好きだから。
ゆりなのことが好きだから、他の男達がゆりなに近づかないようにしてたんだよね。
まぁ幻滅するだろうね。
すみません。
まともに恋をさせなくて汗
さらっと言ったけど、ちゃんと文章にする。
俺は、中川ゆりなのことが、好きでした。
ずっと。小学校の時から。
なんでかわからないけど、いつ始まったがわからないのが、恋だと思うので理由とか特にないわ笑
なんでゆりなに惹かれたのかはよくわかんないけど、ゆりなのことが恋愛感情で好きだから。
これから俺がいなくなって、
それで、仇とか、討とうとか思わなくていからな。
俺はもういないから、
だからさ、
ゆりなは幸せになってほしい。
普通にこれから恋愛して、結婚とかして、子供とか産んで、なんか資格とかとって、仕事とかしちゃえばいいんだよ。
俺の嫁さんにさせられなくて残念だけどな。
まぁ、俺のこととか忘れていいから笑
ゆりなには、普通の女性としてこれから過ごしてほしい。
それが俺の最後の願いです。
本当に大好きでした、愛してました。御幸せに。強く生きてくれ。
内田爽哉_______