唇にキスを、首筋に口づけを
朝食を食べながら色々な話をする。
「ねぇ ヴァンパイアって人間界にいるときどうやって過ごしてるの?
特に日中」
「日中か・・・
あまり外出はせずにカーテン締め切って過ごしてるぞ。」
「私は日中カーテン開けてるよね?平気なの?」
「まぁな
日光ないときと比べたら当然力は落ちるぞ。
まぁ・・・混血は日光に当たっても平気らしいが・・・ってこれうまいな。」
そんなことを喋りながらもジュンは表情豊かにご飯の感想を言ってくれる。
「ふーん・・・
それ、私の手作りドレッシングなんだよ」
「ゆりなはさすがだ」
「ありがとう
作り甲斐があります」
そう言って思わず微笑んでしまう。
へぇ、
混血は日の光、平気なんだ。
ヴァンパイアのこと、何にも知らない。
なんて言ったってヴァンパイアたちがこの極東の日本にやってきたのだってここ最近のこと・・・
10年と少し前らしい。
この地を見つけてからヴァンパイアたちは山も森も多く気候も過ごしやすいということでここを狩場にしたという。
必然的に狩人や結界師も集まる、といったわけだ。
知らないことだらけで当然。
研究チームもいるけど、そんな大した成果はない。
ヨーロッパでの研究の方が格段に進んでる。
そんなことをぼやぼや考えていると朝食は食べ終わって、またいつもの規則的な毎日が始まった。