隣の先輩。

「ゆう君!
優美にはちゃんと
先約がいるんだから
手出さないでよね~」


早苗が冗談半分で言った。


「ちょ!早苗~!」


先約っていうのは
多分美月先輩の
ことを言ったんだろう…。


「何何?
優美ちゃん
彼氏いるんだ?」


佐藤くんは
楽しそうな顔で言ってきた。


「そそそそそそんなんじゃないし!」


顔が赤くなるのがわかる。


「あ!真田先輩でしょ♪」


「え!!!?
なんでわかったの!?」


「だって,今日も一緒に
登校してきてたし,
そうかな~って!」


佐藤くんにすべて
ばれていたことに脱力感。


こりゃダメだ…。



「ま,そゆことよ!」
早苗は念押しに言った。


「とりあえず,
困ったことがあれば
いつでもオレに
相談してよ!
男のことは男に
聞く方が良いでしょ♪」


佐藤くん優しい…。
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