隣の先輩。
「ねぇ,告んないの?」
「へ!?何いきなり…」
告白なんて,
あたしの頭の中にはなかった。
「いきなりじゃないでしょ!
美月先輩のこと
いつから好きなんだっけ?」
いつから…。
あたしと美月先輩は
親同士が仲良くて
幼い頃から美月先輩と
ずっと一緒だった。
気がついたら,
あたしは美月先輩の事
ばっかり見てて…
中学に入った頃かな。
先輩なんだーって
意識しちゃって,
美月先輩って
呼び出しだの。
最初は,美月って
呼び捨てだったのに,
今じゃ美月先輩が
当たり前に
なってしまった。
自分で意識してしまった結果だけど,少し寂しい。
「もう,ずっと前かな…。
でもね
今更,関係崩せないよ…」