ナルシスト男=ナルオ【Ⅰ】

No.7-2


――ジリジリジリ

ケータイのアラーム音が脳裏に過る

うっさいな~…

寝ぼけ眼で、アラームを止めた

おし、んならもう一眠り――…

「…寝すぎた…」

二度寝して起きたら、既にもう昼過ぎ…

ちょうど、あと五分で吉本新喜劇が始まろうとしている

アカン~

寝すぎて、眠い~…

ヨロヨロと階段を下り、リビングのドアを開けた

「おそよ~」

オカンは昼飯を食べながら、始まったばっかの、吉本新喜劇を見ている

「うん…」

「ほら、シャキッとし!!
昼ごはんは、キッチンにあるからな」

さっきまで寝てたのに、シャキッとなんか、できるかっつーねん

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