ナルシスト男=ナルオ【Ⅰ】
――ガラガラ
エレベーターが開くなり、璢嬉が目の前に居た
「あれ、璢嬉」
「よっ♪」
「どっか出掛けるつもりなん??」
璢嬉は、キョトンとして
「はっ??
何で??」
と首を傾げる
「いや、だって外に出てきてるから…」
もし、出掛けるみたいなら、いったん家帰るか
「ちゃうちゃう
俺は、お前を待っててん
荷物多いやろ、思て」
「そうなん??」
「うん
ほら、貸して」
「ほな、頼んます」
そう言って、うちは持っていた荷物を全部、璢嬉に渡した