ナルシスト男=ナルオ【Ⅰ】

ゆっくり、声のした方に振り返ると――…

『もっちゃん!!』

見事にみんなとハモる

いつの間に…

てか、この展開前にもあったくない…??

「お前らな、朝から何で騒いでんのか知らんけどな、さっさと席座れ」

と言って、バチンと通りすがりに、夏璢の頭を出席簿で叩いた

「さーせんした~」

夏璢はそう言うと、口を尖らせて席につく

うちも席につこ~

ドカッと鞄を置いて授業の用意

「驪眞~」

甘えた様な口調の、夏璢

幼稚園児やないんやから

ええ歳こいたオッサンのクセに
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