ナルシスト男=ナルオ【Ⅰ】

「――…なぁ」

走って見なくなってんのに、まだ夏璢が走ってったとこを、見つめてる、ちひろ

「何、ちひろ」

「…驪眞って…」

うちに向き直って、目をキョロキョロさせる

「うん…??」

「…春日と付き合っとるん??」

「はっ??」

「いや…!!
二人仲良えし…」

ちひろまでもかいな

「あるわけないやん
うちがあの糞と付き合う??
まさか、ありえへんし
地球がなくなってもないな」

「えっ!?
じゃあ、好きとか…??」

「ないない!!
あれ好きになるとか、うちの頭がいかれた時やわ
…友達…んー…親友兼、幼なじみしか思ってないから安心して」

うちは、ニコッと微笑む

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