ナルシスト男=ナルオ【Ⅰ】
「ほんなら、行くって夏璢に伝えとくわ」
『はいはい
気ぃ付けて帰ってきぃや』
「うん」
――プツッ
「何て??」
まだケータイを耳にしている夏璢が、聞いてきた
「ええって」
「ええらしいし、うん、二人で行かせてもらうわ
…うん…うん…おぉ、了解
ほなな~」
そう言って、夏璢はプツリと通話を切る
「ホテルの場所は、向こう着いたらマネージャーさんが迎えに来てくれるから、心配ないて」
「わかった
ナルオって意外に計画的やねんな」
もっと計画性ないんや思てた