ナルシスト男=ナルオ【Ⅰ】
――…
「はい、ホテル着いたよ~」
はっ…!!
うたた寝してた…!!
気付けば、頭は夏璢の肩に
「ごめん、ごめん」
「別にええよ
てかほら、鞄取って出な」
「あぁ、うん」
肩から鞄を下げて、車を降りる
「二人鞄は、スタッフに渡して部屋に持っいってもらったから、後はチェックインだけだから
じゃあ、ちょっと僕まだ仕事だから、またね
朱刃琉くん、よろしくね」
「はい、ありがとうございました」
「すんませんでした」
「ありがとうございました」
ペコッと頭を下げると、また和むような笑顔を残して、車を出した