ナルシスト男=ナルオ【Ⅰ】
「あ、そうなん??
わざわざ走ってくるなんて、体力あんねんな」
「アホ!!
んな呑気に言うてる場合やないぞ!!
体、大丈夫か!?」
「うん、まぁ…」
アンタがさっき大声出したから、ガンガンする頭に響いたけども…
ホンマにメッチャ心配しとるナルオに、そんなん言うんも可哀想やしな
「ホンマ、すまん…!!」
わざわざ頭まで下げて謝ってくれる、ナルオ
「いや、別にもうええけどな」
だいぶ、体まっしになったし
「そんな訳にもいかんよ、りぃっち」
「はっ??」
ちょい古のあだ名で呼ばれて、そっちに視線をやる