ナルシスト男=ナルオ【Ⅰ】
さっきの一部始終をゲームに夢中で、見ていなかったナルオが
「おっ??
どないしてん、夏璢」
背中を押さえて踞る夏璢を不思議そうに、見つめる
「…驪眞、かんにんなぁ
静かにするから、居らしてくれや」
夏璢の背中をよしよししているナルオが、そう言って、ホンマに申し訳ないという顔した
…てか、何でうちはコイツに、下の名前で呼ばれてんねん
って、そこやなくて…!!
「…まぁ、静かにすんなら、別にええで
くれぐれも!!睡眠の邪魔をしないように!!
おやすみ!!」
それだけ言い残して、ガバッと掛布団を頭まで被って目を閉じた