月夜

不安

あの日正樹と一緒に帰ってから距離が縮まった気がする。


私が正樹君と呼んでいたのが正樹になったことや、


ほとんど毎日一緒に帰るようになったこと・・・・


女子からは妬まれることも多かったけど


イジメられることはなく、毎日が平和だった。


もちろん、未来は私のことを応援してくれている。


「絶対正樹君って美奈のこと好きだよ!!
もぅ告っちゃいなょ☆そぅしたらダブルデートもできるし♪」


そぅ言う未来は楽しそうだったけど、


私はまだ告白するつもりは無かった。


だって今やっと仲良くなれてきたのに


告白してそれが台無しになるのは嫌だから。


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