月夜
家に帰ると、


暖かさにほっとした。


「美奈~お風呂沸いてるわよ。」


お母さんが声をかけてくれる。


「ほんとに走ってきたのかよ?どうせちゃんとやってないんだろ。」


弟に図星をさされた私は


弟を無視してお風呂場に向かった。


早く体を温めたかった。


「ふ~。」


お風呂に入ってため息をつく。


明日は正樹に会えるだろうか?


「会えたらいいな。」


そう呟いて、今日は独り言の多い日だなと思った。
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