TRANP
腕の中に納まっている凛華は少し震えてて
俺は手を離した
「…ごめん」
立ち上がって紅茶をつぎに行った凛華はいつも以上に小さく見えて
どこか愛おしくなった
「はい、」
カタン、と目の前のテーブルに置かれるカップ
それだけ言って凛華は先程まで打っていたパソコンへまた向かった
…なんていうか、きまづい
「……悠稀…」
突然呼ばれたことに驚く
「部活行かないの?」
そう言われた
パソコンから目を離さず手を動かし続けながら
「…部長でしょ?」
そんなこと言われたら凛華だって部活があるはずだ
「凛華は?」
凛華の方を向くと凛華は泣いてた