lucky×unlucky
prologue
思えば俺は生まれた時から運が良かった
一歳くらいのとき家族と一緒にテーマパークに行って
入場者数が俺で丁度一万人目で、粗品として豪華温泉旅行を貰い親に酷く喜ばれたのが始まりだった
幼稚園でかくれんぼで見つかった事は只の一度もなかったし
小学校で鬼ごっこの鬼を決めるジャンケンに負けた事はなかった
中学校で初恋の女の子に告白しようとしたけどその子には好きな人がいて
無理だと諦めてたらその男の子が急に転校したから、それを好機と思わんばかりに猛アタック
気が付けば女の子は俺の彼女になってた
有名私立高校に受験して一度は落ちたけど
たまたま病気で受験出来なかった子がいたお陰で俺は奇跡的に合格した
他にもあるけど挙げだしたらキリがない
そう、つまりだ
俺は今までとんとん拍子に人生を歩んできた
特に大きなケガをしたり事故に遭ったなんてことはない
友達にも恵まれ、俺はなに不自由ない生活を送っていた
きっとこれからも