lucky×unlucky
「………」
違和感たっぷりなんですけどι
何はともあれ作業員の人が誤って落ちてしまったのかもしれないという考えは捨てきれないので
恐る恐るマンホールのすぐ前まで歩み寄り、その場にしゃがみこむ
どこまでも続きそうな真っ暗闇
こんな場所に一人きりだったら俺は嫌だなぁ…
多分誰でも思うだろうけど
「おーい。誰かいるんですかー」
とりあえずぽっかりあいた空洞に向かって呼び掛けてみる
声は壁に反響して山彦のようになり俺の耳へ届く
『そこに誰かいるんですか!?いるなら私を助けて下さい!!』
返答は意外にもすぐに返ってきて
謎の人は女の子のような高い声で必死に叫んだ
「…うっそι」