lucky×unlucky
 



マジで誰かいたんだι


取り敢えず状況を把握しようと女の子?に声を掛けた

「大丈夫ですか~?」

声はグワングワンと大きな筒の中を響かせて下にいる人へ伝わる


『大丈夫…と言いたいところですが、足を挫いたみたいで』

少しすれば、申し訳なさそうにか細い声が返ってきた

「…あー…ι」

だから自力で上がれなくなったのね


てか、ちょっと気になったことがあるんだけど

「失礼ですけど…女性ですか?」


『はい。一応高校生ですけど…』



…高校生!?



いや、高校生でもバイトで生計を立ててる人は幾らでもいるからそんなに驚くことじゃないか

と、少し冷静になった俺


「今、助けを呼ぶんで待ってて下さい」


そう言ってカパッと携帯を開く

こういう時って救急車?それとも警察?

「取り敢えず救急…『あのッ!!出来れば人は呼ばないで頂けますか!?』



「…………え?」


通話ボタンを押す寸前に大声で止められて、反射的に肩を上げる


なんで?

意図が分からず、俺は頭の上に疑問符をいくつも浮かべた



 
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